2008年06月05日

橋下知事による府政改革案「大阪維新プログラム」発表

おっ!!
よく見りゃ今日は2つ目の記事だ。
何だかムラがあるのだが、まあ大切な事だから早めに書いておくか。

さて先日より予告のあった橋下知事による府政改革案「大阪維新プログラム」が発表された。
ほぼ予想通りの発表で、特にサプライズは何もなかった。

以前からこのブログでも書いてあるように、橋下知事の基本的な発想は『公的機関は営利会社と同じである』と言う全く訳の分からない理屈を通したモノだ。
公的機関が営利会社と同じわけないじゃんw
まあこの様な考え方しか出来ない輩が多いのは情けない限りだがね。

取り敢えず今回の彼の政策の中で、唯1つ評価できることは、警察官の削減を思いとどまったって事だけになる。

しかしどうしても納得出来ないのが、府民にだけ負担を強いている事だ。

この赤字問題をもう一度検証しよう。
最大の原因はバブル以降の箱物作りと大規模開発の失敗にある
その両方の目的は、上級役人の天下り先として計画されたモノだ(そうではないという奴がいたら、実例を挙げて言ってごらん)。

その様にして作られた計画は、バブルがはじけた後も無計画に再考することなく継続し、結果として大幅な赤字を垂れ流す事になった。

橋下知事の出したプロジェクト案は、この大きな責任を何ら問いつめることなく、赤字という結果だけを府民に押しつけているのだ。

公共事業失敗の責任の所在は、地方だけでなく国の場合に置いても誰一人取ろうとはしないし、責任を取らせるシステムを作ろうともしない。
なんせ上級役人にとっては、責任の所在をはっきりさせる事は死活問題になるからだ。
しかしその責任の所在を追求し、責任を取らす法案を作るのは議会であり知事の役目である。

ところがその議会も過去の知事も、今回のプロジェクト案では何ら負担を負おうとはしていないではないか。

橋下知事は給与の減給を言っているが、彼には副業も認められ、弁護士としての収入も有るので、今回の減給は単なるパフォーマンスにしか過ぎないのは小学生でも分かる(今回の減給は前知事の太田さんがすでに言ってた事だから、別に橋下知事が言いだした事じゃないしなぁ)。

しかしこの赤字の原因を見過ごしてきた議会に対しては、なんらペナルティを処さないのは、明らかに府民に対する背信行為ではなかろうか。

今回のプロジェクト案の中に、議員数の削減と議員報酬の大幅削減を記していたのならまだ納得出来るが、所詮自民公明両党から支持されて出てきたので、自民公明両党議員に不利になるような案は出せないのだろう。

彼は「大阪は赤字団体だから、痛みを分け合いましょう」と言っているが、痛みを押しつけられるのは馬鹿な府民でしかない。

間違えてもらったら困るのは、大阪市や京都などで問題になっているようなヤミ金や不正労働を擁護する記は全くない。
さらに緑のオバサンや給食の職員に800万円以上の年収を払ったり、1日30Km程運転しただけで1000万近い年収をもらうような運転手を容認する気はさらさらない

ただ、府職員の7割に当たると言われている警察・教師・消防等の年収は上記の馬鹿げた職種の連中とは大きく違い、4〜500万と聞く(平均年収を大幅に上げているのは、上級役人どもだ)。

大半の府民は(日本国民と言い換えてもいいだろう)、橋下知事同様『公務員=役所の上級役人』のイメージしか持っていない
しかし警察・教師・消防の下っ端どもは、箱物作りや大規模開発には全くの責任は無いのだ。


つまりは大バカな大阪府民は、自民公明両党の言いなりである橋下知事の思惑通り、公務員の給料削減だけを全面に押し出されて喜んでいるにしか過ぎない。

また、彼方此方のHPやブログを渡ってみても、橋元知事同様の安直で単純な思考で書かれたものが多いのには驚かせられる。

「橋下さんは頑張ってるからイイじゃない」
「公務員は今までイイ思いをしてきたから、嫌なら辞めろ」
「民間なら公務員は皆クビだぞ」

呆れてものが言えない…

公務員が民間と同じ営利目的なら、税金なんか今の10倍は取ってるよ(なんせ独占企業だぜ)。
「私も頑張っているのだから…」と、泣きさえすれば頑張ってると思われるなら、誰でも泣くよ。
イイ思いをするために警察官や消防士になるなら、命かけてまで市民を守りゃしないよ。
議会や知事の仕事や責任を、下級公務員の仕事と区別出来ない奴は、結局自分の能力の無さを他人に押しつける事しか出来ない無能者だな(今回はそう言う奴が橋下さんを当選させたのだが)。

まあ応援している大阪府民以外の者にとっては、単なる他人事だろうけどね。


さてここまで書くと「お前ならどうする」って声が聞こえてきそうだ。
公務員の給与削減に反対しているのではない。痛みは府民全員で分かちあえって言ってるだけだよ。

簡単な事だよ。
@全体的な支出の削減:これは橋下知事が、部分的(国からの委託事業には一切言及してないけど、本来はそちらの方が大きいのだ)
A過去の事業の責任追及:過去の失敗の分析と、その責任の所在をはっきりさせないと、また同じ過ちをしてしまう。
B今後の収入の見通し:支出の削減だけで大阪が経済が復活するなんて考えているのは知事だけだよ。せめて宮崎県知事のようにビジョンを打ち上げて欲しいね。
の、3点に尽きる。

すなわち
1)赤字垂れ流しを阻止出来なかった議会は、自浄作用がないと判断されるので、議席数を大幅(50人もいれば十分だろ)に削減する。
まあ議会の議席や報酬について言及する権限を知事は持ってないのは誰でも知ってるよ(2元代表制ってたんだっけ)。
でも口にすら出さないってのはどんなものかねぇ〜。

口に出さないって言うのは、赤字の原因を橋下知事が把握してないって事になるんじゃないの。

2)さらに大阪府民同様の生活をしてもらうため、給与を現行(諸手当を除いて月93万有るのだ)の半額に削減する。
当然政務調査費などは認めない。

3)知事も、府の職員募集の説明会で「給料が安くても熱意を持ってやれる人を望む」とブチ上げたように、知事報酬を月額40万程度に押さえ、副業は認めず大阪府の復興に専念する。

4)ここからはPT案の同様に、一般公務員の給与削減

5)救急医療体制の整備延期、私学助成廃止、医療助成の見直しをする。

6)府民に対しての所得税・住民税の税率を上げ、累進課税を強化する。

7)国から委託されている一切の新規土木事業禁止と、現在進んでいる事業の3年間停止

8)第3セクターに対する補助の完全廃止。出先機関の完全民営化および天下りの完全禁止

9)大阪を支えてきた零小企業に対する、事業の援助(何も補助金だけではない。それこそ他府県に行って宣伝活動でもやったらどうかな)
まあ素人の僕がざっと上げただけでも、コレくらいはあるよ。

当然府民は文句だけしか言わないだろう(特に自民公明の支持者の土建屋かな)。
しかし5兆円を超える赤字を抱えている大阪の財政を立て直すのに、橋下知事ごときが言ってるような公務員の給与削減程度で、本当に何とかなると思っているのか??

3年間本当に苦しまなければ、橋下知事を当選させた大バカな大阪府民は気が付かないんじゃないのかな。

でもまあ僕が言ったような事は、所詮橋下知事はやれないだろう。
なんせ弱者に痛みを強いる事は得意でも、自分が痛いのは嫌ってのは弁護士の常だからな。

で赤字を解消する事無しに任期を終え、その間、無能な大阪府民は「こんなになったのは公務員の所為だ」と刷り込まれ続ける事になる。

そのような議員や知事を選出したのは、他ならぬ自分たちだって事に目をつぶりながらね。


さらにだ…
橋下知事の案はひたすら削減だけを目標にしかしていない。
問題は支出を押さえるだけだろうか?
どのように収入の増加を図るかも同時に発表しなくては、未来が見えない。
(断念はしたけど)10億円かけて御堂筋にイルミネーションを作ったら大阪の未来が開けると言っただけの、小学生でも思いつかないような事しか公約としかしていない。
あ…全部の学校のグランドを芝生にするってとも言ってたな
大切な税金でグランドの芝生にして(毎年の維持費だけでもアホほどかかるぞ)、御堂筋にイルミネーション光らせて、大阪の未来は輝くのだぁ〜〜

でもって、高齢者は国からは後期高齢者医療制度で天引きされ、府税は医療制度の充実ではなくイルミネーションに使われ、また低所得者は物価も府税も上がり、大企業と自民党公明党だけが栄える大阪になる事は覚悟しておかなくてならないだろうね。

最後にもう一度。
彼を知事に選んだのは、大阪府民の責任だよ。
posted by 諷太郎 at 20:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 国内政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-06-06 21:47